ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ46→→→パラグラフ :死の誓約:(死亡・7)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



墓標代わりに立てた樫の木の杖を振り返る。
シリルスの魂が天国へ導かれるよう、心の中で祈りを捧げ、馬に拍車を入れた。
そして、もう一つ、カイ・マスターの名にかけて誓約を立てる。
必ず、或いは何年かかろうとも。
路傍の石のように友の命を踏みにじったロークに、『然るべき報い』を与える。
この誓約を立てたのは……未だ生き延びた悪の中では砂漠の皇帝ザカーン・キマー以来2人目だ。


一人、バレッタ街道をひた走る。
日も暮れたころ、街道の先に旅館がみえてきた。
薄汚れた張り出し棚に蝋燭が灯され、「ハーフウェイ旅館」の文字を照らす。
今朝、シリルスが口にした旅館の名だ。
そう思うと寂しさがこみあげ、同時に試練の一日の疲労がのし掛かってきた。
遠雷を耳にしながら、馬を繋ぎ、暖かい酒場に入っていく。
途端、商人たちの声、触れ合うグラス、爆ぜる暖炉の音が一斉に押し寄せ、疲れた旅人を包みこんだ。
部屋の中央には小さなステージがあり、手品師が宿泊客を喜ばせている。
手品か……そうだな。
いかにもシリルスが好きそうな演し物だ。ステージにほど近い席に座る。
派手な服装の手品師はなかなかの遣り手だった。
驚く商人の耳から花束を取り出したかと思えば、貴婦人のスカートから鶏を取りだしては、観客を沸かせる。


軽くお辞儀をした手品師は次に謎解きをすると告げ、2人の子供がステージに上がった。
子供たちは顔から下を黒いガウンで隠している。
最初に黒い髪の子供が「僕は男です」と言い、次に金髪の子供がよく似た声で「私は女です」と言う。
一歩前にでた手品師は、2人は男の子と女の子で、どちらか1人は嘘をついているといい、賭けをしようと観客に申し出た。
観客は大喝采
小銭儲けのチャンス到来に無論俺も大喝采だ。


まずは問題をお浚いする前にお財布を確認。
冒頭では金貨が10枚で、そこからクォーレン北門で−3枚、雑魚傭兵から+5枚、食事と宿泊費で−5枚。
バレッタ丘陵に出てからは、女暗殺者オーラの路銀11枚を加算して、金貨が18枚もある!
『いやあ、戦乱の国ってホント、いいものですねー』(シベ超のはちきれそうな軍服を着たまま笑顔でコメント)


んで。
パラグラフ245ではご丁寧に回答は4通りですよと説明までしてある上に、掛け金の上限が無いじゃあないですか。
おお。太っ腹。
所持金の全額18枚を「2人が嘘ついている」に突っ込む。
男の子と女の子1人づつなんだから、片方が嘘ついてりゃもう1人も嘘つきに決まっているのだ。
手品師を押し退けてステージダイヴした俺は解答を大絶叫。
挙げ句にマグナマンド真の創造主ジョー・デバー神に豊穣の踊りを捧げた。
今やお財布の中身は2倍の金貨36枚に 膨れあがっている。




通過パラグラフ:(46)→168→199→245→62→253  回復術の効果:+5点   現在の体力点:9点
(つづく)