ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2006-04-22

【カイ・マスター・シリーズ全5巻終了記念トーク(死亡・6回) 】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


遂にカイの教えを極め、見習いイニシエートから立派なカイ・マスターに成長した狼。
シグルイで言うと金許しの貧弱な坊やが大目録術許しまで到達したようなものでしょうか。
今回は前半5作を振り返りつつ、Q&A方式であれこれ断罪していきますよ。



Q1.最も使えなかったカイの教えは?


「擬装術ッッ!!(ありったけの怨念をこめて)」


B「ありゃ使えねー。兎に角どうにもこうにも使えない。キング・オブ・災いの元」
朕「使っておいて乱数表で運試しとかね。しかも失敗したら更に状況悪化とか」
B「戦闘回避なら同系統の念力移動で攪乱する方が断然使えるからな。罠解除でも役立っただろ」
朕「実際使えないのって擬装術だけだね」
B「他のカイの教えはどれも見せ場がある。戦闘向きじゃない教えの方が便利に使えたりな」
朕「精神防御も使い勝手は悪かったけど、それでも擬装術には遠く及ばないなぁ」




Q2.最も印象深かった脇役は?


朕「やっぱりバネドンかな。1巻で顔出してそれきりかと思ってたら、5巻で空から救援にやってくるとか美味しい脇役」
B「ツンデレ属性あるし、ドジッ子だし、狼に一途だし……これが魔女ッ娘だったらHJ社に打ち切られなかったかもな」
朕「はあ」
B「リメイクするならいやむしろいっそのことマジカルリンリンだったら売れるのではハァハァ……ウッ」
朕「………………………………(無視)」



朕「1・4巻で登場したデュバル隊長はどうなの?」
B「悪くない。ないんだが、4巻で狼より目立ちすぎたから却下」
朕「ありゃま」
B「あと2巻ラストで再登場するケルマン船長も有力候補なんだが、狼が違うルート行ったせいで影が薄いから却下」
朕「いや2巻プレイ中はそんな情報知らなかったし」
B「察しろよ弱凡!ガリー・チョークの描く濃いオヤジキャラは重要人物なんだよ!」
朕「フゥーン……ジジィキャラとかも?」
B「絵師のガリー・チョークはオヤジ&ジジィキャラに無限の愛情を注いでいるのだ!」
朕「ジジィキャラってーと……3巻のロイ・キマールに4巻の予言者ね。一瞬だけど印象は強いなあ」
B「5巻の風呂ジジィも忘れるな」
朕「……もはや脇役でさえないだろ。通りすがりの老人だし」
B「ちなみに4巻で意味深だった予言ジジィは要チェックだ!宿題に出るぞ!」




Q3.最も厄介な敵は?


B「これも多分一緒だろうな」
朕「せーの」


朕「マオウク……」
「酔っ払った見張り!!!」


朕「違うのかよ!大体 酔っ払った見張り って誰だよ!」
B「4巻のルアノン炭鉱での坂道の見張り番。超高確率で警報鳴らしてくる」
朕「……あー」
B「あと2巻に出てくるドゥレナー騎士全員。堅物揃いの騎士団のはずが虎眼流ばりの変人集団に」




Q4.最も燃えたエピソードは?


朕「2巻のライガー提督殉職イベントだね。提督は死んだ…しかし彼の行動や意志は滅んでいない…彼がこの「太陽の剣」を手渡してくれたんだッ!みたいな」
B「そうか…じゃあ俺様は」
朕「カルトのガイド3人殉職イベントとか言うなよ」
B「……チッ。じゃあ2巻でボナターとの遭遇」
朕「ん?どこで燃えたの」
B「最初3巻を先にプレイしてたのよ。だから2巻でボナターが出てきたときはオイオイ3巻のボスがいるじゃねーの!って。絶対倒せないと知りつつ突撃したもんだ」
朕「シリーズ同士のつながりか。確かに伏線や設定はローン・ウルフの醍醐味だね。敵との因縁も多い多い」
B「3巻から読むとボナターが唐突にラスボス扱いだろ?それが2巻でこれだけ狼を妨害してたのかって判明したんだよな」
朕「あとバネドンとかデュバル隊長とか、前の巻からの仲間が出てくるシーンは良かった」
B「お約束の王道だな」




Q5.最も面白かったのは何巻?


朕「ストーリー・ゲーム性ともに2巻『水上の炎』だね。特に後半の展開が泣ける」
B「俺は5巻『砂上の影』。2部構成、ダークロード・ハーコン戦と見所が特に多い」
朕「あと1巻はイベントは薄いけど、自由に歩き回れて色々遊べましたよ」
B「面白くなかった方はあえてノーコメントだけどな!」
朕「あえて自粛ですか!歯に衣着せぬコメントで知られるBOBちんにしては珍しいですね!」
B「俺様は買わないけどインターネッツでプレミア価格を設定する人々にも配慮してあげないと」
朕「………………」




Q6.今後のローンウルフの展開を教えなさい


朕「という訳でとっとと喋りなさい」
B「あー何?虎眼先生も失禁しっ放しなほどのカイ・マスター・メタルペインになるとか、そういう展開?」
朕「虎眼先生は失禁しっ放しが常態なんだけどね…まあ解説をどうぞ」
B「極まったカイ・グランド・マスターはある意味人外の域に達し、穴という穴から不思議汁を分泌して体臭を完全に隠す荒行も平然とこなす…」
朕「…………」
B「おお!まさしくパーフェクトソルジャー!馥郁たる異端!浅野忠信演じる垣原ばりに唾液とスイカ汁がダダ漏れ…おいたわしやッッ!!!」
朕「お前の脳がおいたわしいよ!!!」
B「俺様の御言葉を疑うとは何たる不敬ッ!Project Aon行って10巻のパラグラフ161を確認して見るがいいぜッッ!!!」
朕「…………おお!!!!」


……本当でした。こんな感じ。


遙かに向上した教えの力を使い、ありとあらゆる痕跡を絶って君は森に姿を消す。
君自身の血の匂いさえも中和する油を皮膚の穴から分泌する能力により、化学的な擬装を
ほどこして隠蔽してしまう。

狼はどこまで進化(変化)するのか。最早底が知れません。
(つづく)