ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

暗い目に怒りの色を浮かべて衛兵が迫る

【パラグラフ279→→→パラグラフ375:罠の都:(死亡・5)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



前方の扉に肩を叩きつける。
扉の先はバルコニーだった。
目の前には見覚えのある白亜の尖塔が聳え、階段が下の囲まれた庭へ続く。
降りていった途中の踊り場からは、塔へ伸びる橋もあるようだ。
庭へと続く忍び返しの植えられた門は頑丈で、見るからに施錠されていそうだ。
入ったが最後、といった印象だ。
なら、橋をわたって塔へ……



・橋をわたり、大理石の塔へ入るか。396へ。
・庭へ続く階段をおりるか。215へ。


「!?」
思い止まり、俺は踊り場から更に庭へ駆け降りた。
このパラグラフに見覚えはないだろうか。
3の倍数でこのパラグラフ―――これはアーチ通路から出てきたときの塔への通路だ。
つまり、前回と同じバルコニーから塔へ向かうところだったのだ。
敵だらけで為す術もなかったあの展開に比べたら、まだしも不吉な予感のする庭に向かう方がましというものだろう。
だが、庭からの唯一の出口は閉ざされていた。
鉄で補強された分厚い門は銅の鍵 が無ければ開かないのだ。
その時、2人の宮殿衛兵が橋の上に現れ、大弓を肩から下ろした。
一刻の猶予も無い。
俺の選択肢は、


1.的になる覚悟で忍び返しの突きでた門をよじ登るか。
2.あるいは、先手を打って階段を駆け戻り―― 攻撃をしかけるかだっ!!


敵が矢を番える前に咆哮しつつ、戦闘用ハンマーを引っ提げて階段を一段抜きに飛び上がっていく。
大胆な攻撃に気力を挫かれ、矢を番える手は覚束ない。
辿り着くと同時にハンマーを振るい、一人目の頭蓋を穿ちぬいた。
悲鳴をあげて橋から落ちる衛兵に牙を剥いて笑う。
だが、次の瞬間、もう1人の兵の顔が憤怒に包まれた。
石弓を投げだし、鋼鉄の鉾を抜いて迫ってくる。
その顔に見覚えがある――
たった今俺が殺した弓兵は、この兵士の弟だったのだ!




塔の衛兵 戦闘力点17 体力点22

兵士は興奮しているため、念撃は通用しない。


弟の復讐に燃える兵士に念撃は通じず、戦闘比は+4。
ラウンスパーで回復し、体力点12で迎え撃つ。

(つづく)