ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ152→→→パラグラフ200:無重力狼:(死亡・5)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



砂岩で造られた壁の足場はあまりに脆く、立っているだけでやっとの状態だ。
狭い張り出しは円形のドームに沿って左手に伸び、中は食堂になっている。
背後からやってきたパトロール隊は食堂とは反対側から窓を閉めていた。
だから、急いで向かい側に回り込めば開いた窓があるかもしれない。
突風でバランスを崩し、風化した砂岩の足場が背後で崩落していく――幻を振り切りつつ歩きだす。
踏み外せば、待ち受けるのは奈落の顎だ。
カイの狩猟術とセイバントとしての経験を頼みに、乱数表を指す――



塔の半分まで回ったとき、不意に足元が崩れ始めた。
本能的に横へ飛び、虚空に飲まれる前に自分から奈落目掛けて身を投げだす……ッ!
一瞬の無重力
途端、無意識に延びた両手が足場を掴んでいた。
振り子のように体が振り出され、両脚が虚空を蹴る。
落下の恐怖に急き立てられ、指と腕だけで力任せによじ登った。
傷ついた手から血が流れだし 体力点を1点失う。
それでも、命が助かったことを僥倖とすべきなのだろう。
塔の反対側では、北壁に並ぶ窓がちょうど手の届く位置にあった。
窪みや罅割れだらけの風化した外壁を登り、窓に辿り着く。
こちら側の窓はまだ鉄格子が開いていて、西に延びる廊下に飛び降りることができた。
南側の壁の窪みには大理石の胸像が置かれ、バサゴニアが勝利した昔の戦争のタペストリーがかかっている。
その胸像の一つにカイの第六感が注意を促した。
調べてみると頭部が後ろに傾き、小さなレバーが隠されていた。
レバーを引くと窪みの後ろの羽目板がずれ、埃に覆われた秘密の通路が現れた。
一組の足跡が闇の中へ続く。
躊躇うことは無かった。
入口は自動的に閉ざされ、闇の中を暫く歩くと別の秘密の扉が開いた―― 武器庫への扉だ。
完全な半円球の部屋に出る。
そう……
そこには前回と同様、奪われた俺の装備一式が置かれていた。
見覚えのある青銅の扉に辿り着き、暗証番号を入力してザカーンの私室に進み、植物園を抜け――



「ローン・ウルフを吾の許へ連れてくるのだ!!!」
今一度、俺はハーコンとザカーン・キマーの謀議を見下ろしていた――


【アクション・チャート 砂上の影・第一部 完:→Go to Next Stage


能 力 値   .

・戦闘力点23(19点+2+2) ・体力点6(20点+4が上限値)

・金貨41枚


カイの教え(階級:セイバント)   .

・擬装術 ・第六感 ・狩猟術 ・追跡術 ・念力移動 ・動物語 ・精神防御 ・念撃 ・武術(斧で戦闘力+2)


装備(武器 2つまで)   .

・戦闘用ハンマー

・幅広剣


特別な品物   .


・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・鎖帷子(体力+4)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・瑪瑙のメダル




ナップザック(8個まで)   .

・ラウンスパーの薬2回分(体力点+4)

・特別食料

・特別食料

・タオル(2個分)

・アレサーの薬(戦闘力+2)

・アレサーの薬(戦闘力+2)

・ラウンスパーの薬(体力+4)



→【砂上の影 第二部へ】
(つづく)