ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

4巻裏表紙

【プロローグ→→→パラグラフ1:南部ルアノンへ:(死亡・3)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



王から受け取った金貨の袋(15枚入っていた)と地図を手に武器庫へ向かい、入念に準備を整える。
武器持ち越しのおかげで、アイテム選びもゆったりと。
この辺はシリーズを通して遊んだ者に与えられる特典なのだ。
・戦闘用ハンマー ・ナイフ ・鉾 ・剣 ・槍
・特別食料5食分(一食をナップザックに入れるもの一つ分とする)
・鎖帷子(体力+4) ・盾(戦闘力+4)
・ラウンスパーの薬2回分(一回で体力点を4点取り戻す)

いつものように選べる品は2つまでだ。


過去の任務において、この場所に俺を案内するのは常にデュバル隊長だった。
彼と交わす軽口がどれほど任務の緊張を和らげたか今にして痛感する。
王宮におけるもっとも親しい友人であり、信頼できる戦友でもあった。いや、戦友でも ある
「……過去形にさせるものか。断じて」
鎖帷子 ラウンスパー を手に、俺は誓った。
何があってもデュバル隊長を探しだし、彼が置かれているであろう苦境から救いだすと。



兵器庫をあとに、練兵場で偵察兵らと初顔合わせをする。
俺より年配の兵も多いが、全員からカイ戦士への敬意と信頼を感じとり、安心すると同時に指揮官としての責任を自覚した。
俺の指揮一つで彼らの生き死にが決まる。
任務遂行にあたり、冷静な判断が求められるのだ。
副官の2人、ダローとナインはいずれも生粋のレンジャーのようだった。
彼らとともに地図を囲んで検討を重ねる。



「モイチュラ峠より南、【襲撃者の道】でトラブルがあったと考えるべきでしょう」
「山賊相手にデュバル隊長が遅れをとるとは思えません。自分はやはりダークロードの侵略を考慮すべきだと思います」
「ルアノン北西、ザナ河からの侵攻はありえますね」
ナインの発言にダローがうなずく。
「また、マッケンマイアー沼の怪物は先の戦争でも厄介な相手でした」
さすがは国境警備隊ということか。
俺と違い、彼らはソマーランド南部の地理に詳しい。
「ルアノンは多くの国と接する辺境地域だが?」
「さほど問題ないと自分は考えます……ダークロードをのぞけば、です」
「強いてあげればバサゴニアですが、自由都市カシオーンが緩衝地帯になっています」
「一方、南西のストーンランド諸国は慢性的な内戦状態ですが、マッケンゴーグが…」
「ルアノン南の大峡谷のことか」
「……南北の街道を分断しています。侵攻される危険性は低いでしょう」

マッケンゴーグ……その名を口にすることで伝説のバシュナが甦るとでも言うかのように、ダローが声をひそめる。
もっとも彼の行為を迷信だと笑うつもりはない。
数百年前、ダークロード最強の勇者バシュナがソマースウォード に斬り殺された場所こそ、このマッケンゴーグ大峡谷だった。
俺も今回はソマースウォード は所持しない。
今なお峡谷を彷徨うとされる悪しきダークロードの魂をいたずらに刺激することもないだろう。



検討を終えてからも、状況の見えない不安が心につきまとっていた。
デュバル隊長は歴戦の手練だ。
彼と選りすぐりの騎兵隊100名が全滅することなど、ありえるのか……
弱気を心から振り払う。
まずはモイチュラ峠から【襲撃者の道】に入る。
そこからが任務の始まりといっていいだろう。
馬首をめぐらし、俺は精悍な偵察兵の顔ぶれを見渡した。
「我々の働きがデュバル隊長、そしてルアノンの人々の命運をも左右するだろう。先人の勇気と加護のあらんことを!」
「ソマーランドのために!!!!!」
50人の鬨の声が、練兵場を揺るがした。



【アクション・チャート  運命の峡谷】  ローン・ウルフ(4人目)


能力値

・戦闘力点14(10+2+2) ・体力点26(20+2+4)
・金貨 15枚
(前回分までの27枚は修道院に残していく)

カイの教え(階級:ジャーニーマン→イニシエート)

・擬装術 ・狩猟術 ・念力移動  は今回にかぎり封印する)
・動物語 ・第六感 ・追跡術 ・精神防御 ・回復術


装備(武器 2つまで)

・幅広剣


ナップザック(8個まで)

・ラウンスパーの薬2回分(使うごとに体力点+4回復)



特別な品物

・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・パッド入り鎖帷子(体力+2)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・鎖帷子(体力点+4)



修道院においていくもの

・濃縮アレサー(一時的に戦闘力+4) ・特別なラウンスパーの薬(体力+5)

・ラウンスパーの薬(体力+4) ・ラウンスパーの薬(体力+3)

・回復薬(体力+3) ・ガロウブラッシュ(眠り薬)

・ソマースウォード(戦闘力+8)

(つづく)