アテナ−幻想界の大妖魔−

その昔『ケイブンシャアドベンチャーヒーローブックス』というゲームブックレーベルがあったと思いねえ。
最初の頃こそ、ガンダムとかゼルダとか無難なタイトルを出していたわけですが…最後の方はナイトライダーあり未来神話ジャーヴァスありと、何でもありの単発型ファンアイテムと化していたのですね。
当然作品のレベルも一定しなかったので、現在もあまり話題に上らないのですが、あらためて見るとそれはそれで面白いような気が。


そんな『アドベンチャーヒーローブックス』の中から今回ご紹介したいのが上記タイトルのこの作品。
面倒なので設定その他は割愛しますが…このアテナさん、鈴木義司先生描くところの女性にソックリ。
どの位ソックリかと言うと、もう背景に土管を探してしまうレベルで。
その上いかんせん80年代のRPGなので、アテナさんは無意味かつ必然的にビキニアーマー着用。


舐めるな。


まあビキニアーマーが機能的にはともかく、まったくもって政治的に正しいことについては万人が認める所なので論を待たないのですが、本作品のビキニアーマーは一味違います。
一味違うパラグラフ選択は大体こんなん。


右へ→崖から転落→脱衣


………過程の文章については割愛しますが、要は右へ進むと確実にビキニアーマーが脱げます。
しかもほぼ全編を通して脈絡無くこんな感じ。
『LAロウ』じゃねーんだからそんな無意味に脱ぐわけねーだろとか思いますが本当。


まあ80年代当時はこういうのも求められていたのだろう、と現代の我々は推測するのみですが………昨今の『蠅声の王』などの製作発表などを見るに、あたかも嗜好に対する需要が一周して戻ってきたような感がありますね。