ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

ドラッカーの兜は『死』の象徴だ

【パラグラフ240→→→287:疑惑:(死亡・3)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



3日間が過ぎ、ここまで失った体力点12点の半分を取り戻す。これで体力は24点。まずまずの回復だ。
4日目の朝、船倉の焦げ臭い匂いに気づいた俺は、船長のもとに駆けつけた。
すぐさま迅速な消火活動が始まり船員が必死に働くが、被害はさほど変わらない。
やはり、食料と水が狙われたのだ。
「何者かが己の命をかけて、我々をドゥレナーへ行かせまいとしているのだ」
「……そうか」
船長室に広げられた放火の痕跡を見つめる。そこへ船員の叫びが届き、船長は甲板に駆け上がっていった。
―― 俺は、動かない。


注意深く扉の外に耳を傾け、そして。


ありえないことだとは思う。思うが――
俺は、ケルマン船長が内通者ではないという確証が欲しかったのだ。
飾りのついた海図台の引きだしを開け、手早く調べていく。
目を引くようなものはない。
入っているのは主に海図で、島の地図、航海に使う器具などもある。
海図台を諦め、他の場所を探ろうとした時だった。
テーブル上板の底面についている小さなレバーが目にとまった。
そのレバーを押すとパネルが開き、真鍮の鍵のついた小箱が飛びだす。



二重底になっていた海図台。隠しレバーと天板のギミック。鍵のかかった小箱。
耳の奥で、鼓動が早鐘のように鳴っているのが聞こえる……

・鍵をこじ開けたければ、190へ
・船長に怪しまれないように、箱を元に戻して甲板に戻りたければ、175へ。
・念力移動を身につけていれば、287へ。


(つづく)