ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2005-06-30

【パラグラフ348→→→300:暗雲:(死亡・2)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



嘲笑いつつ男が退き、入れ違いに3本の凶刃が迫ってくる。
だが、男は致命的な誤りを犯した―― 俺をカイ戦士ではないと思いこみ、侮ったのだ。
男の浮かべる厭らしい笑みが、さらに俺を激怒させた。






 波止場の殺し屋たち 戦闘力点16 体力点25
 2回戦の終わったあとで、横の扉から逃げたければ、125へ






短く、苛烈な戦いだった。
狭い地の利を生かして同士討ちを誘い、体勢を崩した敵の四肢を斧で容赦なく斬りとばす。
ダメージこそ8点 負ったが、戦いは3ターン待たずに決着した。
素早く死体を探るものの、左手首に蛇の刺青を見つけた以外、めぼしい発見は無い。
男は、戦闘が始まった直後に姿を消していた。
横手口の階段に、本物のロナンの死体が転がっている。
そのまま広場まで走り、あとを追ったが、奴は既に消え失せていた。
出立の時刻はとうに過ぎている。
やむなく岸壁に係留されていた小舟で『グリーン・セプター号』へ向かう。
胸のうちは暗く沈んでいた。
既に敵は俺の動きを察知し、先んじて暗殺者を差し向けてきた。
情報が洩れている。ソマースウォード 探索の旅は、ダークロードに筒抜けなのだ――

(つづく)