ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2005-06-19

【パラグラフ308→→→10:王都目前:(死亡・2)】



馬小屋で怯えた馬を見つけ、したたかに蹴られて 体力点1点失う ものの、どうにか乗りこなし先へ進む。
尾根の頂上まで登りつめ、眼下に広がる平野を見下ろしていた。
もうお馴染みの3択のシーン。
だが、より重要なのは今の俺が「馬に乗っている」ということだった。
街道を行くか、河を行くか、古代人の墓を行くか。
決まっている。短期決戦、王都まで一直線だ。
「ハイヨー、シルバーッッ!!!」
一鞭くれ、街道を一気に駆け下りていく。
速度は徒歩の比じゃあない……一瞬で辿り着いてやるぜッ!



無論、そうはいかないのが、『暗闇からの脱出』たる所以、だった。



軽快に走りだした次のパラグラフで、馬が足を挫いたのだ。そんな馬鹿な。
仕方なく馬を降りた俺の右手遠くに、再びドゥームオオカミの大群。
そして運試し。
……
…………
どうにか2を出して見つからずに逃げ延びたが、王都間近で三度も死ぬのは、流石にきついものがある。
体力も2点 しか残っていない。
出し抜けに未来のヴィジョンが脳裏をよぎる。
この先も前回と同じなら、間違いなく。

……守備隊に化けた追い剥ぎとの、厳しい三連戦が待っているのだ。
(つづく)