ゲームブック・リプレイ：ローンウルフシリーズ

【パラグラフ７→→→108：クリア目前】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。

薬屋をあとに、混乱するホルムガードの通りをさまよう。
疲労もいい加減ピークだ。手足は鉛のようで目がかすむ。
その時、俺の目が宿屋の屋根へ向かう階段にとまった。
ホルムガード名物 【屋根の道】 だ。
都の建物はぎりぎりまで隣接しているので、屋根の上を歩けば混雑した路地よりも早く目的地につく。
ただ、事故があまりに多く、現在は国王の禁止令が出ているのだ。
この際だ、構うまいと腹をくくって 【屋根の道】 へ。
大小さまざまのとんがり屋根と輝く城壁は、実にすばらしい眺めだった。
絶景かな絶景かなと気力を取り戻し、屋根伝いに歩いていく。

やがて、あと一つの通りを跳び越すところまできた。
今までよりはるかに広い大通り、ここをヤマカシばりにノースタントで飛び越えれば王城は目の前だ。
昔プレイしたときのおぼろな記憶が、ここを越えればクリアだと俺に告げる。
充分に助走を取り、加速して、俺は宙へ飛んだ。目はしっかり向こうの屋根を見据えている。
乱数表の分岐は０〜２と３〜９。生存がどっちかは一目瞭然。
目をつぶって乱数表を指す！

いやぁな予感がした。
（つづく）