ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

敵紹介02ジャーク 醜悪なる悪の尖兵

【パラグラフ213→→→170:巣】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



密林の中にあらわれたのは、小高い丘をつらぬく洞窟だった。鋭いトゲを持つイバラと木の根に囲まれ、中から風が吹いてくる。
先に進むには丘を登るか洞窟を抜けるかしかない。
トンネルの存在がどうにも胡散臭く感じられるので、ここは丘を登ることにする。
だが丘を登りだした途端、西の方からクラーンの羽ばたきの音がした。それも10頭以上はいそうだ。
丘は険しく隠れる場所もない。
登っている途中で見つかれば、反撃も逃走も不可能だ。
「クソッ!!」
やむをえない。いかにも誘導されている不快感をおぼえつつ、冷やりとした空気が流れだす洞窟に入っていく。
火口箱もたいまつもないのに、カンベンしてくれよ……
みるからに危ない状況だ。こんなところで襲われたらひとたまりもないぜ……

思った瞬間、腐った肉の匂いをぶちまけて。
そいつが、天井から落ちてきた――




バロークロウラー 戦闘力点17 体力点7
たいまつを持っていなければ、戦闘力点は3点少なくなる。


(つづく)