万物理論(ISBN:4488711022)

グレッグ・イーガン、創元SF文庫)
2055年、すべての自然法則を包み込む単一の理論、“万物理論”が完成されようとしていた――。
その発表の場、アインシュタイン没後100周年の国際理論物理学会議が開かれるのは、南太平洋に浮かぶ生体工学珊瑚の人工島“ステートレス”。
3人の物理学者がそれぞれに異なる理論を発表する会議を取材するため、科学系ジャーナリスト、アンドルーは“ステートレス”へと向かうのだったが――。


主人公のアンドルーは銀行から借金して最新のサイバネ技術――双方向型データライブラリAI“シジフォス”、メールやGPSなど多機能通信ソフト“ヘルメス”、視聴覚に直結した記録装置“目撃者”、ホルモン制御による睡眠抑制剤“メラトニン・パッチ”などなど――を自分に投入したという新世代サイバーパンカー。

筋金入りの仕事中毒で奥さんにも愛想をつかされてしまうアンドルーでしたが、やがてアンドルーは“万物理論”をめぐる陰謀の渦中に巻き込まれていくのです……。


あまりの面白さに5時間ぶっ通しで読んでしまいまった。
普段あまりSFを読まない朕が言うまでもなく傑作でしょう。