機動戦士ガンダムZZ ヘルメス迷走(ISBN:4938461137)

ホビージャパン、拓唯)
HJ社から出ていた隠れた傑作ゲームブック
以下ネタバレ注意。

俺は誰だ?
名前、年齢、職業、友人―――
すべての過去は空白だった。
記憶喪失のまま病院を脱出した『きみ』は、謎の『パンドラ』を巡る陰謀渦巻くサイド6の夜を駆ける。


理由も分からずサイド6行政委員会に追われるきみが出会ったのは、スラム街の不良グループ『MADS』の頭目であるナオミと、前頭目の妹リエだった。ナオミの優しさにきみはひととき自分を追う影を忘れる。


しかし『パンドラ』を巡る陰謀は終わってはいなかった。『MADS』に対立する『T・T』が、行政委員会が賞金を懸けたきみの首を狙い、『MADS』のアジトを襲撃してきたのだ。


燃えるアジトの中でリエは銃弾に倒れ、その瞬間、きみはすべてを思い出す。解放された殺戮者の本能がきみを再び『ヘルメス』に変えた。自動小銃を手に、きみは単身アジトを脱出する。


一夜が明け、きみはナオミが『T・T』に捕らえられたことを知る。
『ヘルメス』の任務――地球に持ち帰るべき『パンドラ』は巧妙に偽装され、ナオミが持っていた。
しかし『パンドラ』の為ではなく、数日前までのきみが知らなかった感情に衝き動かされ、きみは『T・T』のアジトに向かった。


きみはナオミを救出した。しかし執拗に追ってくる『T・T』の前に、ついにきみとナオミは追い詰められてしまう。


その時『パンドラ』はきみの手にあった。ナオミを置いてひとりで逃げればそれでいいはずだった。


しかし。


きみはナオミを選んだ。『パンドラ』を『T・T』に渡し、きみはナオミとともにサイド6の闇に身を隠したのだった。

ここまで読んで「で、どこがガンダムなの?」と思った諸氏も多いと思いますが!
全く同感です!!!