ローマ人の物語16 パクス・ロマーナ(下)(ISBN:4101181667)

塩野七生、新潮社)
アウグストゥスゲルマニア戦役は、ラインからエルベまでのゲルマニア全土を制圧し、ローマの防衛線をライン河から600km東のエルベ河に移すことだった。
60歳を越え、カエサルと並ぶ『国家の父』の称号を得たアウグストゥスだったが、後継者問題に加え、相次ぐ身内の醜聞に悩まされる。
やがてアウグストゥスティベリウスと和解し、軍事面に抜きん出た才能を持つこの次期皇帝が、7年余りの学究生活から復帰するのだった。
ティベリウスゲルマニアを蹂躙するや、パンノニア・ダルマティアの反乱を鎮圧。復帰早々華々しい戦果を挙げる。
しかし、再びゲルマニアで反乱が起き、新総督ヴァルス率いる3個軍団3万5千人が奇襲により全滅してしまう……。