ローマ人の物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後(下)(ISBN:4101181632)

塩野七生新潮文庫
暗殺者の凶刃に倒れたカエサル
その後継者に指名されたのは、後の初代ローマ皇帝アウグストゥスとなる18歳のオクタヴィアヌスだった――。
病弱な上、軍事の才にも欠けていたが、揺るがない鉄の意志力と実行力を持ったこの少年は、何よりカエサルには持ち得なかった「偽善」を用いる術に長けていた。
やがてオクタヴィアヌスは、かつてのカエサル旗下の軍団長アントニウスと、世界国家ローマの覇権を賭けて戦うことになる――。