グアルディア(ISBN:4152085886)

仁木稔早川書房
ムゥーン。
牧野修の『MOUSE』とか高野史緒の『ムジカ・マキーナ』以来の衝撃かも。
文明崩壊後のラテンアメリカとか生体甲冑とか、設定はよく見ると案外在り来りだし、展開も読み進めていくうちに結末がある程度予想できたりするわけなんですが。

22世紀末、遺伝子管理局が統括する12基の知性機械(インテリヘンシア)によって繁栄していた人類文明は、キルケーと呼ばれるウイルスの蔓延によって崩壊した。
そして数世紀後のラテンアメリカ…変異体(ムタシオン)と化した人間たちと種々雑多な組織が蠢く汚濁の地にあって、唯一科学技術を保持している自治都市<エスペランサ>があった。
知性機械<サンティアゴ>に接続するためにクローニングされた生体端末アンヘルは、<エスペランサ>を中心にしたレコンキスタ軍を組織し、不老長生(メトセラ)の実験体にして護衛(グアルディア)の少年ホアキンらとともに、<サンティアゴ>の降臨が近づくグヤナ攻略を画策していた。
一方、民衆たちのあいだでは、サンティアゴを神の降臨と捉える巡礼団が形成され、その中心には守護者(グアルディア)と呼ばれるインディオの青年JDと、娘のカルラの姿があった。
アンヘルは、ある思惑を秘めて二人との接触を希望するが…。

と裏表紙に書いてありますが。
普通のダブルクロスとか地球の男その他に飽きてしまった子にはオススメかも。