デス・タイガー・ライジング4 宿命の回帰(ISBN:4150307636)

荻野目悠樹、ハヤカワ文庫)
星間戦争を舞台にした怒涛のSF大河ロマンス全4巻の完結編。
脳改造を受け、あらゆる状況下において最適な判断を下す思考能力を得た人間兵器、それが〈虎〉だ。
〈虎〉は、戦場において真価を発揮するその能力と引き換えに、あらゆる感情を失う。
恒星の2000年ぶりの大接近により、先史文明を滅ぼした〈夏〉の訪れを待つ惑星ベルゼイオン。
未曾有の大災害を間近にして、ベルゼイオン政府のとった策は、遠征艦隊により星の海を渡り、隣接する惑星アル・ヴェルガスに自国の難民を移住させるというものだった。
軍事力を背景にした移住計画の切り札こそが、人間兵器〈虎〉部隊。
軍産複合体の名門に生まれながら画家を志す心優しい青年キバは、〈虎〉部隊の指揮官「エース・タイガー」となるべく、第一号被験者として脳改造を受ける。
秘密警察に拘束された婚約者ミレの解放と引き換えに・・・・・。

ええっと。
1巻は『マルドゥック・スクランブル』と同時発売だったと記憶していますが。
とにかく全4巻この調子で銀河を駆け抜けるラヴ話が続いたりします。
星間戦争どころか大災害も終息しないままストーリー自体は終了。
〈虎〉の設定や遠征艦隊の編成とかはマニアックで面白いんですが・・・・・。