馬鹿★テキサス(ISBN:415174701)

nacht_musik2004-05-09

(ベン・レーダー、ハヤカワ文庫)
バカだらけ!と帯に書いてあるうえに表紙もそんな感じですが、実際はそんなにバカでもない。
テキサスを舞台にした鹿の出てくる話。
一応馬鹿な人間のコンビも出てくるには出てきます。
プロレスが八百長かどうかで喧嘩したり、空砲と間違えて相棒のくわえていたアメリカンドッグを吹き飛ばしたり、盗みに入るときもストリッパー(100ドルで特別サービスつき)をトラックに載せていくという駄目さ加減です。
そんな駄目な貧乏白人の出てくる本作ですが、全体的に馬鹿なのはこの連中だけなので、俺を含め一部の熱心な方*1には物足りないかも。
本当にバカだらけの小説が読みたい!という方にはフレッド・ウィラードの『ヴードゥー・キャデラック』(文春文庫)がおすすめ。

*1:婉曲な表現