ムーンシェイ・サーガ1 魔獣よみがえる(ISBN:4829141166)

(ダグラス・ナイルズ、富士見文庫)
トリビアでお馴染み荒俣宏先生が翻訳。
内容について今更言及するのは指輪を見て「マイキーがッ!成長してチャンクのように!」と言うくらい無粋なので控えますが。
俺は『ダーク・ソード』とかの方が好きですねというあたりで察してください。
荒俣御大のあとがきにちょっと気になる記述があったので、以下に引用しますよ。

  • あとがき(一部抜粋)
    • もともとRPGの想定型世界の材料には、冒険ファンタジーが似合うものでした。むしろ、架空の世界を隅々まで創造し、登場人物に単純だけれどもシンボリックな性格を与えて構成する別世界のリアリズムが、RPGのスタイルにぴったり合致したせいでしょう。そこでゲームメーカーたちは、小説からスタイルを借りてきたわけです。しかし今度は逆にゲームつくりのスタッフが本格的な小説に着手したらどうなるのか。この大難問に挑んだのが本書です。つまり小説が“アイデア”や“霊感”でなく、計算や設計を中心につくられていく時代に入ったことを意味します。


88年初版の本ですが、昨今の状況も含め、色々と考えさせられます。
まとまったらそのうち。