雲雀（ISBN:4163227504）

（佐藤亜紀、文藝春秋）
日本ＳＦ大賞の候補作だった『天使』の続編。第一次大戦前後の欧州を舞台にした伝奇小説。
主人公ジェルジュの「感覚」は一万人に一人くらいの割合で発現することになっているらしいＥＳＰ。能力の応用の幅が広く、マインドアサシンというよりスキャナーズ風味。
ジェルジュを含めて登場人物の多くは諜報機関に籍を置いていて、
そしてその多くが能力の強弱こそあれ「感覚」を持っているという設定。（ジェルジュの能力は強大すぎるので薬で抑えている）
とはいえお前ら馴れ合い過ぎです。あと背景に薔薇を咲かせ過ぎ。
一歩間違えるとパタリロ風味ともいう。
福島聡の漫画で以前こういうのがあったような。
思い出した。『DAY DREAM BELIEVER again』だ。しかも似ていない。