ワイルド・カード

ワイルド・カード・ウイルス。
それは地球人に酷似した異星人であるタキス人が創り上げた、遺伝子に直接働きかける恐るべき細菌である。
感染者の九割が死亡、生存者の九割もグロテスクな肉体変容が生じる。しかし、残ったごく少数の者は、様々な超能力を得ることができた。
1946年9月15日、このウイルスがNY市上空で散布され、そのあとには<エース>と呼ばれる超能力者たちと、<ジョーカー>と呼ばれる怪物の姿に変身してしまった人々、そして無数の死体が残された。
かくして、この日を境に、正義の味方と悪の権化の超能力者たちが争う、コミックブック顔負けの世界が現出したのである。
(3巻『審判の日』下巻あとがきより)
もともとマーティンをはじめとする作家たちが、仲間内で遊んでいたTRPGの設定を連作小説化したものです。
ジャンル的には、1946年から現代までのアメリカを描いた歴史改変SFになるのか。