1「デストラップ・ダンジョン」解析

さて、実際の中身ですが、こちらは『ハウス・オブ・ヘル』に比べてかなり変更がほどこされています。
敵の強さなどの数値は変更なし、パラグラフも変更なしですが、イベント時の数値の増減が調整されているのです。
具体的には以下の五箇所。


パラグラフ26 体力点−2 → 技術点−2
パラグラフ33 体力点−3 → 技術点−3
パラグラフ150 体力点−1 → 技術点−1
パラグラフ223 運 点−2 → 運点は減らない
パラグラフ271 技術点−2 → 技術点−1

技術点とは、いわゆるキャラクターの戦闘力・攻撃力のようなもの。
イベントの度に増減する体力点と違い、めったに回復の機会を与えられない技術点の減るシーンがかなり増えているのです。
特に本作は、もともと敵の技術点が高いので、こっちの技術点が減ると戦闘が一気に不利になります。
これは正直難易度をムダにあげるだけで、不思議なところ。


B「正直変更理由が分からないんだよな。たしかに腕を怪我するシーンとかなんだけど、原書がこうなのか、調整なのか」
朕「調整というなら、正直、敵の攻撃力を低く修正して欲しかった」
B「けどまあ、気になるのはそのぐらいかな」
朕「イラストは?」
B「空中幼彩氏のイラストはかなりポインツ高いでぇ。俺様ちゃんのハートをがっちりゲットやでぇ〜!」


【旧作から新作へのキャラアレンジ】

誰がどのキャラに相当しているのか、お分かりでしょうか。
左が旧作版。
中央がニンジャ、その右から順に蛮人、女エルフ、騎士です。
完全にクイーンズブレイド世界になっていますね。
  新

朕「まあエロイの好きだからねBOB先生は……」
B「違うわボケ!見せることにかなりこだわっているんだよ!」
朕「といいますと?」
B「萌えイラのほかに、原作に忠実な構図や、シーン・状況の解説になるイラストなど、場面ごとに描き分けられているのだ!」
  新版イラスト。原作へのリスペクトを感じさせます        
朕「なるほどね」
B「上に比較した脱出目前でのノームの試練なんか、かなりカッコいい感じの仕上がりだぜ」
朕「なるほど。本文との相乗効果が高まるってことか」
B「むろんエロスこそ絶対にして必然の条件だけどな!」
朕「はあそうですか。ちなみに今回の改変で、もっとも気に入ったシーンはどこ?」
B「フッ愚問だな。パラグラフ384だ!」


        389

すべての武器を話すと、無防備で不安な気分になった。
とりわけ、剣を持っていないのは、まるで裸になったような
気分で落ち着かない。
技術点、マイナス4。
間違ったことをしたのではないかと思いつつ、先へ進む。
181へ。


(参照イラストは口絵より)

B「現代によみがえった80年代ヴァリスビキニアーマー戦士!見よ、この極限まで切り詰めた裸体……じゃねえ、布地を!」
朕「あ、あー……」
B「このイラストから、さらに剣を脳内消去してみろ!こいつをどう思う?!」
朕「すごく……て何?萌エロですとか言わされる局面なの?」
B「こんな女が丸腰で地下迷宮をウロウロしてりゃ、そりゃ二次元ドリームな展開だって待ってるっつー話だ!」
朕「……………………」


そんなわけで、鉛筆とメモを手に遊んでみようと思う冒険者諸兄にアドバイスをまとめました。
ちなみに、ハウス・オブ・ヘルとの比較では、ありがちなファンタジーRPGであるこっちの方が遊びやすいでしょう。
反面(戦闘の)難易度は、こちらがはるかに高めです。


「デストラップ・ダンジョン」攻略ヒント

ファングの迷宮には巧妙な死のワナが幾重にもはりめぐらされています、
初見クリアをめざす人以外は、一つ一つフラグ解除し、迷宮を把握していきましょう。
多くの人が詰まるのは2箇所でしょう。
ブラッドビースト戦と、最後の試練です。ここの対処法をとにかく探すこと。


・モンスターの知識や探索のヒント入手のチャンスは決して逃すな。
 戦士フィリアの脳には残念なことに筋肉が詰まっています。さりとて剣だけでは解決できません。
・蛮人とは一緒に行動するように。別れたら 死 に ま す。
・蛮人に出会うまでに”通り抜け”必須アイテムの2つを入手してください。


また、敵の技術点がかなり高めで、戦闘はきびしい筈。
負けまくってイライラするぐらいなら、技術点を10以上にして遊びましょう。
(初心者推奨は技術点11以上)


さあ、ページをめくりたまえ